芸術写真を撮る 〜初コンタクト編〜

今日は北京は秋晴れの素晴らしいお天気でした。
しかし、私は少々体調不良で一歩も外へ出ず、
窓からその晴天を眺めていました。
体調が思わしくないいうのも、昨日一日中中国の
営業作戦に巻き込まれほとほと疲れたためでした。 

中国の芸術写真は自分が女優さんのように
撮ってくれることで有名。
もとは台湾が発祥ですが。
ずっとずっと前に私は一人で北京でその芸術写真を
撮ったことがあります。
確かに女優さんばりに変身できました。

結婚して○年目、私たちはまだ2人で芸術写真を
撮ったことがありませんでした。
年齢もどんどん増えていくので、ここらで記念に
撮ってみるかということになりました。

有名写真店をネットで2箇所目星をつけておき、
朝まず一店舗目のM店へ行ってみました。
入り口を見てびっくりしたのは朝早くからそのお店は
大変なお客さんで賑わっていたことでした。

私たちには化粧っ気がない、おかっぱ髪の可愛らしい
女の子が営業としてつきました。
早速彼女の話を写真を見ながら聞き、話も煮詰まった
ところで、私たちが別のお店にも行ってみて
決めたいというと、おもむろに席をはずし、
なんと上司を連れてきました。

上司が出てくるからには、ここでなんとしても成約したいと
いう意欲がみてとれました。
彼女の上司はガンガンガンガンと話をはじめたのでしたが、
私たちがこの店に決める様子がなく別の場所に行こうと
すると値段を1000元(2万円)以上も下げてきました。

この値段の下がり方に圧倒されたのですが、私たちは
やはり別のところも見たいとその上司の話を振り切るように
してそのお店を出ました。

2店舗目のB店は北京でも老舗で場所もM店より
格段にいいのですが、人がほとんどおらず、店員も
なんとなくやる気がなさそうでした。

私たちについてくれたのは、先ほどの女の子よりは
年上で化粧をばっちりした、どこかタバコ臭い
女性でした。
私たちはM店で大体の流れ、内容を把握していたので、
営業の女性が察知しすぐに価格の紹介に
入ってくれました。お値段を見るとM店よりリーズナブル、
でも出来具合がいまひとつ二流な感じ。
2人ともあまり気に入りません。

そんなこんなしていると、彼女は上司と思われる人を
呼んできて先ほどと同じようにB店で撮影する
魅力などを話はじめました。M店の場合とほとんど同じ手口で、
心の中で笑ってしまいました。
その途中にもM店からはB店に対する乾燥を聞いてきたり、
はたまた更なるサービスの提供を伝えるための電話が
何度も鳴り続けます。

B店はというと、次に大御所上司までが参入してきました。
その大御所、はるかに他の店員を超えて年上だと分る、
お化粧が濃いのなんのという感じの女性でした。
これまでのどんよりとした話を一気に明るい雰囲気にしてくれる
大御所おばちゃまでした。
少しの間穏やかなムードでお話が進んでいたところ、
大御所は紙とボールペンを持ち始め、しかもさっと顔色が変わり
最後の勝負に出ました。なんと値段を3000元近くも下げてきた
のです。
営業のしたっぱ彼女は演技なのかなんなのか、
「そんな価格大丈夫ですか」とおどおどする始末。

私とらおごんは顔を見合わせ、あごがはずれそうなくらいに
口をあんぐりあけてしまいました。
なんとこの値段はM店よりもさらに2000元も安かったし、
人件費などを考えても通常この業界の最低価格ラインを
超えていたからです。

その後もあの手この手と営業を受けましたが、
やはり出来栄えに満足がいかず、B店を離れ、結局B店より
2000元高いM店で撮影することに決めました。

実は、その後M店でもなかなか決めかねていると、
さらなるサービスを追加してくれて私たちは可愛い女の子の
一生懸命な熱意に最終的にはほどされてM店で
撮影することを決めました。

なんとまぁ、この業界こんなにも競争が激しくなっていたとは
全く知らず、私たちはその日一日中国庶民経済の大変有意義
なお勉強をしたのでした。
でもそのおかげで疲労困憊。
芸術写真は数日後に撮影です。
もし完成したあかつきには、一部をお見せできればいいのですが。。。
コメント

写真楽しみ〜!それにしてもすごい営業手法だね(笑)

  • azuki
  • 2015/09/28 18:50

azukiさん、本当にあの営業作戦には開いた口が塞がりませんでした。はてさて本番の写真撮影はどうなることやら。汗汗汗

  • 凛子
  • 2015/09/28 22:19